スルッとKANSAIおでかけ情報誌 Asobon!web

町のお店をこよなく愛するみなさんにお気に入りの一軒を紹介してもらいました。

からっ風

17軒目

  • 滋賀県大津市
  • 京阪電車

滋賀の魅力を自慢できるお店

県外から来られるお客さんに滋賀の郷土料理をリクエストされるたび、私が迷わず案内するのが、びわ湖ホールの近くにある居酒屋・お食事処「からっ風」だ。
琵琶湖で獲れる湖魚(コギョ)を食べてもらいたい!という郷土愛を持ち合わせているものの、自分で説明するほどの知識がない私。そんな私でも、この「からっ風」に行けばなんとなくツウぶれる、とてもありがたいお店。

お店の壁には「いっぺん琵琶湖八珍たべてみとくれやす」というコメントとともに琵琶湖の湖魚が写真で紹介されている。そんな写真を指差しながら、"県外の人はどれも馴染みのない魚でしょ?"とついつい得意げに数少ないマメ知識を披露してしまう。

_DDT2533.jpg

(左上から時計回りに)小鮎の醤油炊き(300円〜量によって変動)、小鮎の天ぷら(880円)、ホンモロコの焼き酢(1,380円)。

_DDT2529.jpg

竜王の赤玉の卵を使った出し巻き(700円)、下田なすの田楽(500円)。

そんなお店を切り盛りするのは、「近年はアユの漁獲量も減っていたけど、今年はわりとたくさん獲れているよ」と、とても楽しそうに湖魚の話をする田中大士さん。家族でお店を切り盛りしている。滋賀といえばの自家製鮒寿しは、毎年改良を加え昨年よりも今年と鮒寿しの完成度が高くなっているそう。今年はどんな味に仕上がるのかと今からとても待ち遠しい。

_DDT2587.jpg

こちらが自家製の鮒寿し。クセが強いものも多いが、こちらは発酵臭も程よく酸味もそれほど強くない。
お酒が欲しくなるのは間違いなし。

そして、「これ、さっき農家さんが持って来てくれた下田なす。小ぶりでかわいいでしょ」と見せてもらった滋賀の伝統野菜・下田なすは、田楽に料理されジューシーで優しい甘さ。居酒屋になる前は八百屋だったこともあり、生産者に近く、旬のものを新鮮な状態で手に入るのがここ「からっ風」の大きな魅力。

琵琶湖で獲れる湖魚、地元のお米や野菜。加工品などは使わず、旬のものに手をかけて作られる「からっ風」の料理は、派手さはないけれど、どれも本当に美味しい。地元食材の魅力を発見することで、「からっ風」に来ると郷土愛がどんどん増していくのも楽しい。
滋賀の地酒も多数の蔵から仕入れ、種類も豊富。そんな地酒と料理の相性は言うまでもない。お越しの際は電車でぜひ。

_DDT2563.jpg

琵琶湖で獲れる湖魚8種で琵琶湖八珍と呼ばれる。小鮎は、コアユやチアユと呼ばれたりも。

_DDT2583.jpg

カウンター席、テーブル席のほか座敷もあり。先代が八百屋時代に惣菜を出していたことから、思い切って商売替え。
そして、その居酒屋を引き継いだ田中大士さんが滋賀の郷土料理や食材にこだわったお店に。

スルッとKANSAIエリアの便利でお得な乗車券

Data

からっ風HP

からっ風
交通
京阪電車 石場駅下車すぐ
住所
滋賀県大津市打出浜6-5
電話
077-522-4068
営業時間
月曜~金曜 17:30~22:30
土曜 17:30~21:30
定休日
日曜・祝日

著者プロフィール

杉山知子(すぎやま・ともこ)/神保真珠商店店主

1974年滋賀県大津市生まれ。まだまだ知られていないびわ湖真珠を広く伝えるため、企業を退職し、2014年に家業の神保真珠商店を継ぐ。滋賀県庁前の店を拠点に県内外で販売会やイベントを行う。