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社局のお仕事 -バスまつり特別編-

社局のお仕事 -バスまつり特別編- 高槻市交通部
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高槻市交通部って、どんな社局?

通勤、通学、おでかけと日々使う電車にバス。毎日のように使っているけど詳しくは知らない、そんな交通機関の知られざる舞台裏のお仕事をお伝えするこのコーナー。今回「バスまつり特別編」としてご紹介するのは、高槻市エリアを中心にルートを展開する高槻市交通部(高槻市営バス)。そんな高槻市交通部企画運輸課企画チームの前田さんにお話を伺いました。

——まずは創業についてお聞かせください。

前田さん「運行を開始したのは昭和29年の2月25日。日乃出バス株式会社の営業権を阪急バス株式会社より譲り受け、大阪府内衛星都市唯一の市営バスとして7路線・13両で運行をスタートさせました」

——7路線だと現在よりはるかに少ないですが路線は次々と開設したのですか?

前田さん「はい。昭和40年代、高槻市は鉄道網などの立地条件の良さや大規模な住宅開発などで人口が急激に増加しました。乗客増に対応するため輸送力を確保し、また一部路線からワンマンカー運行を開始したのもこの頃です。しかしその後、自家用車やバイクの普及などでバス離れ現象が発生。昭和49年度を初年度とした自主再建計画を策定し経営を改善。現在にいたるまで様々な取組みを行っています」

——代表的な取組みは何ですか?

前田さん「まずは平成20年にスルッとKANSAIのPiTaPaシステムの導入により、PiTaPaカードやICOCAカードの利用を可能にしました。さらに高槻市独自のIC定期券制度を導入。従来まで通用区域が南北に別れていたのですが、ひとつに統合することにより地域の皆様はよりご利用しやすくなったかと思います。また、昨年の10月からは高槻市営バス専用のプリペイド式ICカード“Tsukica(ツキカ)”を発売しています。回数券並みのお得さはもちろん、昼間割引や乗継割引も高槻市営バス専用ICカード1枚だけで自動的に判定・適用しますので、とっても便利です」

——確かにICカードは便利ですよね。ほかには何か工夫されていることとかありますか?

前田さん「お子様からご年配の方、またお体の不自由な方や妊婦さんなど、どなたでも気軽にご利用いただきたいので、バスはノンステップ化、ワンステップ化などのバリアフリー仕様にしています。また、最近では子育て環境の充実など市の行政施策と連携した取組の実施も行いました。具体的には市の子ども保健課と連携し、妊婦特別運賃制度割引乗車証「こうのとりパス」を発行し、高槻市民の妊婦と同伴者1名が1名につき一乗車現金100円で市営バスに乗車可能にしています。こういう取組から、高槻市内の移動をよりスムーズにするのが我々の目標です」

——ところで車両の特徴は何ですか?

前田さん「車体は、かつて西日本車体工業株式会社(2010年解散)が架装した車両を中心に導入しています。同社の車体は日本国内の主要4社(当時)各社のバス用シャシー(車台)に架装可能であったこともあり、高槻市営バスにはその全てが存在します。長年基本デザインを変更せずに導入していたため、一見外観が同じでもメーカーや製造時期によってはエンジン音も異なります。ですので製造終了から時間も経過しており、事業規模の割にこれだけまとまった台数の西工ボディ架装車両に出会うことができる事業者は貴重で、バスファンのみなさんの関心も高いと聞いております」

——グリーンカラーのボディも印象的ですよね。

前田さん「ほかに巻き込み防止のための『ホイールカバー』を装着して安全面にも配慮しています(装着困難なマイクロバス等を除く)。また一昨年6月に導入した新車よりフルカラーLED行先表示器に路線ごとのラインカラーを表示しているので、ご乗車時にはぜひ注目してみてください」

巻き込み防止の『ホイールカバー』


うちの社局はココが自慢!

——では次に高槻市交通部ならではの取り組みをおうかがいしたいです。

前田さん「たくさんの方にバスのことを知っていただきたいので、様々な講座や教室を開催しています」

——地域に根付いた取組みですね。

前田さん「そうですね。以前に高槻市子ども保健課と一緒にバス乗降時のベビーカーの安心安全に関するイベント『親と子のベビーカーを利用したバスの乗り方教室』を開催した時は大変好評をいただきました」

——家族やママにとってありがたいイベントですね。

たくさんのご家族が参加した『親と子のベビーカーを利用したバスの乗り方教室』

前田さん「はい。そのほか高槻市で子どもたちが主役になるイベント『みどりのカーニバル』にも参加させていただいたり、バスの乗り方教室として出前講座にうかがうこともあります。少しでもバスを身近に感じていただければと、これからも続けていきたいです。ほかにも、旅客案内の面では、行先ごとに番号を決定する[行先番号制]を採用しています。そのため往路と復路では異なる番号を表示することになるのが特徴です。例えば[JR高槻駅南〜富田団地]系統の場合、往路(富田団地行き)は[18]を表示していますが、復路(JR高槻駅南行き)は[1]と異なる数字になります。この方式の場合、JR高槻駅南行きは、バスの起点に関わらず全て[1]を表示します(起終点が同じ系統についてはアルファベットを付加して区別)。特に土地勘の無いお客様がご利用になられる場合、反対方向に向かうバスに誤乗されるリスクが低減されるというメリットがありこういった表示を行っています。逆にデメリットとしてはJR高槻駅南行きでは、どこが始発であっても正面の行先表示が[1 JR高槻駅南]となってしまい、どこから来たバスなのか側面の表示を見るまで判別できないことになります」

——確かにそれで行くと乗り間違いを防ぐことができますね。でも、そのデメリットに対してはなにか対策的なものはあるんでしょうか?

前田さん「その点については、最近導入したフルカラーLED表示機採用の車両に限ってJR高槻駅(南・北)の乗り場ごとの色分けに応じた行先番号表示を行っています。同じ1番でも違う色で表示されることから、正面表示のみでもある程度の判別は可能になっています。この[行先番号制]を採用している関西圏のバス事業者はほとんどなく、これも高槻市営バス名物のひとつとなっています」

大盛況の『みどりのカーニバル』

フルカラーLED表示車の『お祝いメッセージバス』

バスの内輪差や死角などを実体験する「親と子の安全教室」

——あと大きなバスの着ぐるみが気になるのですが…。

前田さん「高槻市営バスマスコットキャラクター『たかつき ばすお』ですね」

人気キャラクター『たかつき ばすお』

——インパクト大のキャラクターですね。

前田さん「ありがとうございます。キャラクター自体は10年以上前から存在しているのですが名前がなかったので平成27年に一般公募したところ、たくさんの応募があり、選考の結果『たかつき ばすお』に決定したのです」

——とても覚えやすい名前ですね。

前田さん「車両内のフルカラー液晶モニターに登場するなど、至るところで活躍していますのでぜひ注目していただきたいです」

——これからの活躍ぶりに期待しています!そのほか新たなサービスなどはありますか?

前田さん「一昨年から、バスロケーションシステムを市営バス全線で運用開始しています」

——よりスムーズな乗車が可能になるということですか?

前田さん「そうですね。スマートフォン・パソコンより出発地〜目的地まで、バス停までの徒歩ルートを含んだ地図や所要時間の検索が可能になりました」

——ますます便利にバスを利用できますね。

前田さん「さらに画面上でカーソルを合わせると、あの『たかつき ばすお』のアイコンが登場します!ぜひ楽しく検索してみてください」

バスロケーション検索画面では『たかつき ばすお』がアイコンに!

——バスの乗車も楽しみになりそうです。

前田さん「また最近では、女性乗務員などの丁寧かつ優しい対応に喜んでいただいています。乗車前も乗車中もご満足いただけるようなサービスを引き続き心がけていきたいと思います」


バスまつりではココに注目!

——今年も待望のバスまつりが近づいてきましたが、高槻市交通部ではどんなグッズをご用意していますか?

前田さん「おかげさまで今年2月、高槻市営バスは開業65周年を迎えました。それを記念した、オリジナルグッズをご用意しております。普段は高槻市営バスの案内所など限られた場所のみでの発売となっていますので、ぜひご覧ください!まずは、先ほどもご紹介したマスコットキャラクターの[たかつき ばすお トコトコぬいぐるみ]。見ていてかわいい、さわって気持ちいいぬいぐるみとなっています。ほかにも、高槻市営バスが満を持して企画した[高槻市営バス オリジナルサウンドバス]を販売いたします。こちらはニュー高槻市営バスカラーの車両がモデルとなっていて、市営バスならではの効果音やアナウンスが収録されています。高槻市営バスファンなら、ぜひともお手元に置いていただきたい逸品です!
また、高槻市営バスでは乗車券の全面IC化を進めており、それに伴い平成30年1月末をもって磁気回数カードの利用を終了いたしました。そこで乗務員が携帯していた財布(高槻市交通部の刻印あり)は高槻市営バス専用カード(磁気カード)を収納できるのですが、バス車内で磁気カードの販売を終了したため、こちらの財布の未使用品を中心に一般の方に販売予定です。さらに、高槻市営バス開業65周年記念グッズ第2弾をバスまつり会場で先行発売予定です!具体的には[高槻市営バス オリジナルミニカー]で、今年2月25日に開業から満65年の節目を迎えましたので、路線バスをモデルにオリジナルのミニカーを作り販売しようと考えています。現在、鋭意開発中ですので、ご期待ください!!」

[高槻市営バス オリジナルサウンドバス](左)と「たかつき ばすお トコトコぬいぐるみ](右)

レアグッズ高槻市交通部の財布。貴重な刻印入り

——その財布がバスまつりで登場するのですか?とてもレアなグッズですね!
では、最後に2年連続中止となっているバスまつりですが、意気込みを皆さんにお伝えください!

前田さん「関西のバス事業者は仲が良いという声を耳にすることもあるのですが、一緒に汗をかきながら準備を進めていくことで、より絆が深まっているのではないかなと感じています。バスをご利用になられるお客様にとっては、どこの会社のバスなのかで乗るバスが選択できるということではなく、目的地がどこなのかということでおのずと乗るバスが決められてしまうことがほとんどです。その点では、自分のところのバスだけがよければという独りよがりではなく、どこの事業者のバスに乗ってもストレスがなく、同じように安全・快適な移動が提供できるということ、“バスがあって良かった!”という経験をしていただくこと、それが大事なのではないかと思います。日々、自分の組織の仕事が大事なのはもちろんですが、バス事業者どうしでお付き合いをし、一緒に切磋琢磨できるきっかけとなるこのイベントの副産物であり魅力です。お互いの良さを引き出しあいながら、より魅力的なイベントに仕上げるとともに、日々の業務でも相互に助け合いながら、バス業界全体のクオリティアップに活かしたいと思います。そして、今回のスルッとKANSAIバスまつりは、これまでの時期よりも早い時期での開催となりました。とにかくお天気が良くて、お客様が安心してご来場いただける状況になることを祈っています。先ほども述べましたが、高槻市と京都市は非常に近い距離です(実は高槻市営バスも山間部の極わずかの区間ですが、「京都市」を走行しています)。バスまつりのお帰りには、開業65周年を迎えた高槻市営バスに乗りに来ていただけるとうれしいなと思っています。まずはスルッとKANSAIバスまつり会場で精一杯おもてなしをさせていただきたいと思いますので、ぜひとも高槻市交通部のブースにお立ち寄りください。バスが大好きで経験豊富なスタッフが皆様のご来場を心よりお待ちしています」

——今日はどうもありがとうございました。バスまつり楽しんでください。

バスまつりでは『たかつき ばすお』も待っています!

高槻市交通部では乗務員が丁寧にバスの洗車や給油を行ない、お客さまが気持ち良く利用できるように励んでいる

高槻市交通部
https://www.citybus.city.takatsuki.osaka.jp/

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