スルッとKANSAIおでかけ情報誌 Asobon!web

社局のお仕事 -バスまつり特別編-

社局のお仕事 -バスまつり特別編- 下津井電鉄
  • 下津井電鉄

バスまつり特別編は、9月17日(日)のバスまつりに向けて「どんな社局?」「うちの社局はココが自慢!」「バスまつりではココに注目!」記事を順次公開していきます。お楽しみに!

バスまつりではココに注目!

スルッとKANSAI加盟社局の中で、最西端の社局となる下津井電鉄。バスまつりの名物としてバスファンの注目を集めるのが、下津井電鉄が出品する多数の廃品。今回のバスまつりに出品予定の廃品やグッズ、展示車両について伺いました。

——バスまつりの参加は何度目になりますか?

楠本さん「初参加は2010年(平成22年)の第10回バスまつりでした。翌年はお休みさせていただきましたが、以降は毎年参加しており今年で7回目になります。初参加のときと同じ神戸市の御崎公園(ノエビアスタジアム神戸)での開催とあって、どこか感慨深いものがあります。神戸から岡山には、気軽に訪れていただける距離と思います。当日は倉敷・児島地域の代表として、地域の魅力もできる限りアピールできればと思っています。美しい風景と懐かしい街並みが残る倉敷・児島地域を、下津井電鉄のバスで巡っていただくきっかけづくりができるといいですね」

——展示車両はやはり、あの自慢のバスですね?

楠本さん「はい、もちろん下津井電鉄は『ジーンズバス』を展示させていただきます。今年の春、デニム生地にリニューアルされた方向幕にご注目ください。『ジーンズバス』をまだご覧になったことがない方には、ぜひとも車内もご覧になっていただきたいです。車内のあらゆる場所にデニムがあしらわれており、かなりのインパクトがあると思いますよ」

——バスファンの熱い視線を集める、グッズの紹介をお願いします。

楠本さん「下津井電鉄のグッズといえば、ズラリと並ぶ多数の廃品ですね(笑)今回も懐かしいもの、珍しいものの数々を『ジーンズバス』にいっぱい詰め込んで、会場にお邪魔します。昨年、たくさんのバスファンの方からご注目いただき、2セットがまさかの(!?)完売となった『運転席セット(ハンドル・メーターパネル・シフトレバー・サイドブレーキなど一式)』も、少し形を変えてご用意する予定です。お部屋のオブジェに、お子様のオモチャにオススメです。廃品についてわからないこと、知りたいことがあれば、会場にいる当社のスタッフや技術者にご質問いただければ、ていねいにご説明します」

——ストックされている廃品を拝見しましたが、あまりの量に驚きました。

楠本さん「人気の方向幕から運賃表示器、降車ボタン、整理券機、運賃箱、ミラー、マイク、車内掲示物…バスに装備されているあらゆるものを、解体前に徹底的に取り外してストックしています。まだまだ使える部品も含まれていますので、電気の知識をお持ちの方なら、通電させて方向幕を動かしたり、降車ボタンの音を出したりといった楽しみ方もできます。今年のバスまつりでは、廃線になった下津井電鉄の線路の枕木を留めていた犬釘も出品予定です。地域の皆さまに愛され、がんばってきた車両の部品を、コレクションとして末永く大切にしていただけるというのは、私たちとしてもとても嬉しいことです」

——廃品のほかに、何かグッズの販売も予定されていますか?

楠本さん「当社オリジナルの『ペーパークラフトブロック』をご用意しています。下津井電鉄の路線バス・高速バスなど24台の車両がデザインされたペーパークラフトの新作です。実際のバスラッピング、方向幕などもリアルに再現されています。製作に当たっては、1台1台、5面の写真を撮影するなど、なかなかの苦労がありました。24台の車両をブロックのように組み合わせて、ロボットや飛行機、ワニ、トンボなどを作ることもできます。アイデア次第でいろいろとお楽しみいただけますので、当社ブースでお買い求めください」


うちの社局はココが自慢!

下津井電鉄の代名詞ともいえるのが、車両の内外にデニムをあしらった「ジーンズバス」。そのほかにも魅力的な車両を運行している下津井電鉄。ほかでは見られない珍しい車両、車歴30年を超える歴史ある車両についてご紹介いただきました。

——下津井電鉄には、バスファンが喜ぶ車両がいろいろあると聞いていますが…。

楠本さん「人気の『ジーンズバス』のほかにも、児島~下津井、鷲羽山の路線を走る『自転車ラックバス』があります。車両前面に自転車2台を乗せられる、折りたたみ式のラックが付いているんですよ。下津井電鉄の廃線跡を利用した『風の道』や児島周辺を自転車で楽しむ方のために作られた車両で、車体側面には『風の道』を紹介するラッピングが施されています」

——下津井電鉄には他にも特徴的なバスがありますか?

楠本さん「ラッピングバスなら、倉敷市下津井を舞台にしたアニメ映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』をモチーフにした『ひるね姫ラッピングバス』も期間限定で運行しています(平成30年2月末まで予定)。映画の舞台は当社の地元・倉敷で、児島地域の美しい風景が描かれています。作中の主人公も、映画の中で下津井電鉄のバスに乗車しているんですよ。児島~下津井のロケ地めぐりモデルコースもありますので、是非この機会に児島・下津井を訪れていただきたいですね」

——バスを見ていると、地元を大切にしていることがよくわかる気がします。

楠本さん「地元を大切にしているのと同じように、車両も大切にしているんですよ。当社の興除営業所では、1985年(昭和60年)式の日産ディーゼル製P-UA32L(車番:N529)が、地元の中学校・高等学校の送迎バスとして現役で活躍しています。現在までの走行距離は約117万kmになりますが、きちんとメンテナンスを実施しており、まだまだ走れます。内外装もキレイで、他の車両にはない威厳を感じます。この車両は全国に7~8台しか残っていないと聞いており、興除営業所にバスファンの方が訪問されることもありますね。グループでご相談いただければ貸切でのご利用も可能ですので、どうぞお気軽にお問合せください」

——サービス精神旺盛ですね。なぜそこまでの対応を?

楠本さん「地元を大切に、車両を大切に、そして当社を愛してくださる『シモデンファン』の皆さまを大切にしたいという想いがあります。そこには、地域の皆さまのためにという社風が息づいているのではないでしょうか。他社さんと共同運行をしている高速バスなどでも、お問い合わせの際に『シモデンさんの便でお願いします』というありがたいお声も頂戴しています。バスまつりでお目にかかるときは、私たちに気軽に声をかけてください。ファンの方からのご質問にも、わかる範囲で…になりますが、精いっぱいお応えしますよ」


下津井電鉄って、どんな社局?

通勤、通学、おでかけと日々使う電車にバス。毎日のように使っているけど詳しくは知らない、そんな交通機関の知られざる舞台裏のお仕事をお伝えするこのコーナー。今回ご紹介するのは、地域の特色を活かしたユニークなバスの運行で、利用客のほか全国のバスファンから支持を集める下津井電鉄。100年を超える歴史や所有するバスの紹介、地域の人々やバスファンに対する想いなどについて、バス事業部営業課の楠本雅之さんに伺いました。

——社名からすると、もともとは鉄道会社だったのですか?

楠本雅之さん(以下:楠本さん)「そうなんです。当社は今から100年以上も前の1911年(明治44年)8月に、下津井軽便鉄道株式会社として設立されました。倉敷市児島地域の下津井から味野町間の21kmを結ぶ鉄道を運営していたのですが、残念ながら1990年(平成2年)12月に鉄道全線が廃止となりました。バス事業については、1925年(大正14年)3月に下津井から岡山間を結ぶ路線をスタートさせ、1939年(昭和14年)3月に廃止。12年後の1951年(昭和26年)に地域を支えるバス路線として復活し、現在に至ります」

——まさしく、地域の足としての重責を担っているのですね。

楠本さん「私たち『シモデン』が何よりも大切にしているのは、地域の皆さまとの『絆』です。小さな企業ではありますが、旅客輸送という枠を超え、サービス業として地域のお客様の心と暮らしをゆたかにすることを目指しています。廃線となった旧児島駅から旧下津井駅までの区間は、ウォーキングやサイクリングなどが楽しめる『風の道』という名称の遊歩道として整備しています。また、当時の駅舎や鉄道車両も保存・公開するなどして、児島地域の歴史の一端を後世に伝えていくことも、私たちの社会的使命だと認識しています」

——あの人気のバスも、地域貢献の一環として生まれたのでしょうか?

楠本さん「児島地域は国産ジーンズ誕生の地であり、『ジャパンデニム』を生み出す街として知られています。『シモデン』として地域に貢献できることはないか?と考え、2006年(平成18年)に生まれたのが下津井電鉄の代名詞ともいえる『ジーンズバス』です。児島産のデニム生地をシート、つり革、カーテンなどに使用し、外装もジーンズのデザインでラッピングしています。シートなどのデニム生地では、高度なデニム加工技術を活かしたデニムアートもお楽しみいただけます。もちろん、運転士の制服もデニムです。デニムの制服は、一人ひとりきちんと採寸して仕立てられています。運転士にも、地域振興に一役買っているという誇りがあるでしょう」

——「ジーンズバス」の誕生までには、相当な苦労があったのでは?

楠本さん「カーテンはとくに苦労したと聞いています。バスのカーテンは防炎タイプでなくてはならないので、デニム生地も防炎にする必要があったんです。単純に『たくさんのデニム生地で飾ってみました』といったものではなく、地元の皆さまの知恵と協力を得ながらようやく誕生した『ジーンズバス』にぜひ一度ご乗車ください。今年の春には方向幕もデニム生地に新調されていますし、運転士の冬服についても、デニムをあしらったリニューアルを予定しています。『ジーンズバス』は進化を続けていますので、これからもご注目ください」

——ICカード乗車券の利用はいつ頃から開始されたのですか?

楠本さん「2006年(平成18年)の10月から、岡山県内の旅客事業者6社が発行するHareca(ハレカ)を導入しました。同時期にPiTaPaの利用も可能になっています。なお、当社のバスは後乗り・前降りです。ICカード乗車券は、乗車時と降車時に備え付けのICカードリーダーにタッチしてください」

下津井電鉄
http://www.shimoden.co.jp/

他の記事を見る

※五十音順

記事一覧はこちら