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社局のお仕事

第10回 プロモーション課のお仕事

  • Osaka Metro

通勤、通学、おでかけと日々使う電車にバス。毎日のように使っているけど詳しくは知らない、そんな交通機関の知られざる舞台裏のお仕事をお伝えするこのコーナー。第10回は、2018年4月より民営化に伴い生まれ変わったOsaka Metroの営業部プロモーション課のお仕事を紹介します。営業とプロモーション、ともに聞き馴染みのある言葉ですが、いったいどんな仕事をされているのでしょう。プロモーション課のこれからを担う若手のふたり、石野慎一郎さん(写真左)、出口圭さん(写真右)にお伺いしました。先日、Osaka Metroからリリースされたおでかけ情報を発信するスマートフォンアプリ「Otomo!」の担当もされているとのことで、その内容についてもお届けします。

----まず、営業部プロモーション課というのは大まかにどのような業務をされているのでしょうか? 広報とはまた違うと思うのですが、教えてください。

出口さん「はい。Osaka Metroの営業部には営業企画課とプロモーション課という2つの課がありまして、僕たちふたりはプロモーション課に所属しています。営業部全体では約20人おります。プロモーション課の仕事はさまざまありますが、お客さまの目に触れるわかりやすいもので行きますと、駅に貼ってあるポスターの管理やチラシ、ホームページやFacebookなど様々なメディアを使った営業施策のPRがあります」

2018_0604_0219.jpg改札の内外に貼られているポスター。この管理もプロモーション課のお仕事。100以上の駅があるので、ポスターの管理をするだけでもかなり大変そう。

----出口さんは、そのプロモーション課の中でもインバウンド担当とのことですが?

出口さん「インバウンドのお客さま向けの乗車券があるのですが、海外旅行代理店への営業活動や乗車券販売に関わる業務全般をしています。また、海外向けに情報発信をするなどの検討も行うのが私の担当となります」

----海外向けの乗車券というのは?

出口さん「海外の旅行代理店、または関西国際空港で購入できる企画乗車券なのですが、乗車ができる以外にも様々な施設を利用する際に優待が受けられたりとお得な機能が付いた乗車券などになります」

----なるほど。それでは、石野さんは、プロモーション担当ということですが、具体的にどのようなことを?

石野さん「私のメインは、Osaka PiTaPaやICカードの様々なサービスのプロモーションを担当しています。Osaka Metroでは、フリースタイル、マイスタイル、プレミアムというPiTaPaの割引サービスがあるのですが、それを皆さんに分かりやすく伝えたり、PRするための冊子やポスター、動画を作成しています」

----PiTaPaマイスタイルなどのサービスはとても安くて有名と聞いたことがありますが。

石野さん「いや、まだまだご存知ない方もたくさんいらっしゃいます。ですので、それをもっとわかりやすく周知することが、課題です。PiTaPaでご乗車頂いたら、初乗りから10パーセント割引になっているのですが、そういったところもまだまだ届いていないところも多く、知っていただきたいと考えており、ポスターも作ってはいるのですが、まだまだですね」

----とてもお得な割引になっていると思いますが、細やかな割引になっているからこそ、簡潔に伝え難いわけですね。とはいえ、ある程度目の前で説明を受けると理解できますし、そういった説明の動画があれば、理解は深まりそうです。

石野さん「そうなんです。目の前にいらっしゃって説明をさせていただけると、伝わるのですが。今まさに、その動画も検討していまして」

----youtubeにアップするなど、いろいろ方法は考えられそうです。考えている人がダイレクトに話す方が、複雑なサービスほど伝わりそうな気がします。頑張ってください。

石野さん「はい(照笑)」

実は、石野さんアプリリリース前の取材中の様子を届けた動画を作成。リリースまでを4段階に分けて、プロモーションを行ったそう。

----出口さんは具体的にこの先どんな業務があるのでしょうか?

出口さん「旅行博というのが、日本だけでなく様々な地域で開催されていまして、今年は、香港と韓国での旅行博に出展する予定です。現地の旅行代理店の方だけでなく、一般の方もたくさん来場されますので、旅行好きな人への乗車券の案内などを行います。今後、外国人旅行者さんのための冊子制作などを検討したりインバウンド向けの施策を考えたり実行したいと考えています」

----それと最近では、アプリケーションが完成して、その運用もプロモーション課の担当と聞きましたが。

出口さん「そうですね。Otomo!というアプリになります。Otomo!のコンセプトというのが、通勤や通学などで普段から地下鉄をご利用いただいている方々に対して、大阪の楽しいとことやおもしろいところにもっともっとおでかけをしてもらえればというもので。最大の特徴は、一人ひとりにあった最適な情報を配信するところです」

otomo01.png2月にリリースした「大阪おでかけ情報アプリ Otomo!」のトップ画面。毎日コンテンツが更新され、人によってレコメンドが違うのが、特徴。ちなみに、アプリのサムネイルなどに使用されている"!(エクスクラメーションマーク)"は地下鉄の各沿線カラーを使用している。

----なかなか気が利いていそうな感じですね。ウェブサイトではなく、アプリがよかったんですね。

出口さん「そうですね。それは、One to Oneの情報提供でないと本当に望まれている情報を提供することは難しいだろうという考えが大きく関わっています。お客さま一人ひとりにあう情報提供をし、Osaka Metro側から、おでかけの提案をしていくというのが、これから先、乗車していただく動機付けになると考えています」

----なるほど。そのOtomo!に特化して聞かせていただくと、日々どのような仕事をされているのですか?

出口さん「大まかに言えば、プロモーションとコンテンツのチェックの2つに分かれます」

----プロモーションというのは、どの様なことを?

石野さん「イベントとコラボレーションをして、Otomo!をダウンロードしてイベントに行ってもらえると、特典がついたり、入場料に割引がついたり、そういったことを考え、実際に交渉を行いポスターに掲載するなどのプロモーションを行っています」

出口さん「チラシの作成も同じくですね」

----ちなみに、Otomo!をダウンロードしてみると、実にいろんなことを最初に質問事項として聞かれますよね。

石野さん「そうなんです。だからこそ、一人ひとりにあった情報を提供できるんです。人によって出てくる情報が全然ちがうんです」

otomo02.pngそれぞれの登録によって、別の情報が配信されている。クーポンも配信されているので、ぜひご利用を。

出口さん「ダウンロードしていただく際アンケートの回答に応じて、それぞれのユーザーをセグメントで分けているんです。最初は分けられたセグメントに合わせて、情報を提供しています。お客さまのご利用駅とも紐づいているので、ご自宅の最寄駅から通勤先の区間内、または、それほど遠くない駅付近のオススメの情報が配信されるようになっています」

石野さん「ですので、最初によくご利用になる駅についての質問があったりするのは、そのためですね」

出口さん「そして、閲覧した記事によっても変化が起こります」

石野さん「カフェが好きで、カフェの記事を多く見られていると、カフェの情報が多く上がってきたり」

----そうすると情報量というのが非常に大事になってくるのではないかと思うのですが、どのような基準で記事の掲載をされていますでしょうか?

出口さん「まず、Otomo!は4つのカテゴリを作っていまして、ライフスタイル、グルメ、エンタメ、イベントになっています。それをセグメントで分類させてもらっているのですが、例えば、こだわりがある人、流行に敏感な人という感じで分けて、セグメント毎に情報を配信しているわけです。ワインひとつとっても、"産地や農家にこだわったワインが飲めるお店"というのと、"最近はやりの〇〇ワインが飲めるお店"というのでは、セグメントが変わってくるわけです」

----4つのカテゴリに加えてセグメントまで分けるとなると配信する記事数は、とても多くなりますね。

出口さん「そうですね。結構多いですね。その予定を毎月決めて行くのですが、その資料がこれです」

----これはかなり多いですね。この表を見ながら、このイベント、施設は行きましょうとか、そういう打ち合わせをさせるわけですか?

出口さん「そうですね。事前にしっかりと協議をしてもらったものを持ってきてくださっているので、完全にやり直しということはありません。ただ、Osaka Metroの路線ではない場合などが稀に発生するので、そういったところを指摘させてもらうなど、コンテンツの会議では取材前に記事一つひとつじっくり見ていくということを行なっています。1ヶ月に1回、先々のことを決めつつ、進捗を報告してもらったりという感じですね。会議とは別に定例業務でいうと、毎日、アップされる予定の記事をチェックをしています」

----毎日どの程度の記事数をチェックされるのですか?

出口さん「平日は少ないのですが、金曜日や休みの前の日は、休日の分もありますので1日3記事と考えまして、10程度の記事をチェックして成否を判定しています。といっても関わっている人が多く、みんなでチェックしていますので、私が見るときにそれほど修正はありません。チェックは、全てPC上でできるようになっていて、CMS(コンテンツマネジメントシステム)で管理されています」

----なるほど。ネット環境さえあればできるので、韓国、香港への出張の際でもできますね(笑)

一同 笑

----少し細かいことをお聞きしたいのですが、記事が毎日3件上がるとのことですが、カテゴリやセグメントはバラバラのものが上がるのでしょうか?

出口さん「そうですね。今日は、ライフスタイルとグルメ、イベントの3つ、明日は、グルメ、イベント、エンタメという感じでバラバラですね」

----リリースされた2月から考えると随分多くの記事がすでに蓄積されていますね。

石野さん「そうですね」

----どういった方がよく使われているのでしょうか?

出口さん「当初の狙いとしては、綺麗な写真を使ってコンテンツも女性向けなものを多く取り入れていたので、女性が多く集まると想定していたのですが、意外に40代、50代の男性のダウンロードも多く、時間帯も通勤時にアクセスが集中していたりするので、日々地下鉄をご利用いただいているユーザーと同じように40代、50代の男性の方にも受け入れていただいているようです」

石野さん「GO TODAYというコーナーでは、仕事終わりにちょっと行けるお店等も紹介していますので、そういったところをチェックしてもらっているのかなと」

出口さん「この4つのカテゴリの記事以外にも"ギュッと大阪"というコーナーもありまして、週に1回配信しています。そのコーナーは、大阪の奥深い魅力を伝えるようなコンテンツで、1つのテーマの終わりの回には、作家さんのコラムも掲載しています。天神橋筋六丁目の話をいろいろな角度から記事作りをしたり、中崎町も取り上げたり、最初はNHK連続テレビ小説「わろてんか」をテーマに特集しました」

----おでかけ促進の中にも、ちゃんと大阪の文化などバックグラウンドを知ってもらおうという狙いがあるということですね。現在の仕事の中で、おもしろいと思えるところはどんなところでしょう?

出口さん「PR関連でいうと、ポスターやチラシを作っているので、なかなか一般業務の中でこういったものを作る機会というのがないと思いますので、それはとても貴重だなと思います」

2018_0604_0043.jpgリリース前に4段階に分けてプロモーションした時期に作成したポスター。左の黒いイラストのものが、印象に残っているとよく周囲から言われたそう。

----逆に苦労しているところはどんなところでしょう?

石野さん「PiTaPa割引サービスにしてもそうなんですが、趣味や行動に応じてレコメンドしてくれたり、日常的な移動区間に合わせて割引も細かく設定してお客さまのニーズに合わせることができるサービスなので、説明がどうしても細かくなってしまいます。それを、なるべく短時間で理解してもらうというのが、苦労している点です」

----確かにそうですね。それぞれ個別に情報を出しているといっても、人の見ているものと自分が見ているものを比較したりしない限り、自分だけにこの情報が届いているとは思い難いですね。

石野さん「そうなんです」

2018_0604_0006.jpg3台3用の情報が届いている。エンタメの情報が表示されているものもあればカフェを表示しているものも。

----常にアイデアが求められる仕事です。それでは、最後に今後の予定などあれば教えてください。

出口さん「いろんなご意見をいただきますので、機能追加や改修を予定しています」

----まだまだバージョンアップがあるわけですね。アイデアを考えることもますます増えて、楽しみですね! 今日はどうもありがとうございました。

Osaka Metro
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