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第2回 宣伝のお仕事~近畿日本鉄道宣伝編~

社局のお仕事

第2回 宣伝のお仕事~近畿日本鉄道宣伝編~

  • 近鉄電車

通勤、通学、おでかけ、と日々使う電車にバス。毎日のように使っているけどよくは知らない、そんな交通機関の知られざる舞台裏のお仕事をお伝えするこのコーナー。第2回は、前回とは打って変わって「宣伝のお仕事」です。にこやかな笑顔で写真(上)におさまっているのが、大阪、奈良、京都、三重、愛知と沿線の広さは関西の私鉄・近畿日本鉄道の宣伝担当の中村さんと中津さんのおふたりと、「ハルカス300(展望台)のキャラクター」あべのべあが登場する近鉄HPにて公開中の動画「あべのべあの気まま旅」を制作するチームのみなさん。デスクワーク(?)と思いきや、実は現場仕事が多いと話すおふたりからは、写真同様楽しい職場が垣間見えてきました。

——おふたりがどのくらいの期間、宣伝に携わられているのかそこから聞かせてください。

中村「私は10年くらいになりますね」
中津「私は途中、100年史の編纂や統計業務をやっていたので、チームを離れていた期間もありますが足掛け10年くらい。一緒ですね(笑)」

——10年は長いですね! ちなみに近鉄一筋で?

中津「近鉄一筋です」
中村「私も一筋です」
中津「うちの会社は、一筋の人が多いですね」

 

——宣伝に来られたきっかけというのは?

中津「私は、近鉄が運営してた奈良の展示館の仕事をしていたんですが、閉館のタイミングで、異動となって」

——宣伝とはまったく畑が違いますね。ちなみに業務内容というのは?

中津「基本的には、歴史的なものを展示する館でしたので、その管理や館の運営ですね」

——なるほど。そこから宣伝に来られてどんな仕事を?

中津「季節に合った特集、沿線のイベントや名所を紹介している『KINTETSU NEWS』を毎月発行しているんですが、その仕事を」

毎月発行されている近鉄の情報誌「KINTETSU NEWS」。
近鉄沿線の駅置きや年間購読者に送付されています。

こちらが、創刊当時の「近鉄ニュース」。近鉄の歴史を感じさせます。

 

——この冊子は、何年くらい前から発行されているんですか?

中津「KINTETSU NEWSは昭和23年頃創刊の媒体ですね。名前が違う時期もあったのですが、ずっと変わらず沿線情報誌という位置付けで発行されています。当初はわら半紙のようなもので、作られていて。そこから紙も変わり、私が担当するようになった頃から、フルカラー刷りになって」

——歴史がありますね。携わってみてどうでしたか?

中津「この仕事についたおかげで、はじめて(自社の)沿線の隅々まで知ることができました。宣伝チームは、それぞれ担当するエリアがあります。私は奈良担当。自分の見るエリアを限定されるんですが、これは、すべてのエリアを網羅します。そういうことが普段の仕事の中ではないので、それがいろんなことを考える上で良かったと思いますね」

制作会社との打ち合わせ中。宣伝は前年の夏に決めた年間スケジュールに沿って、動くそう。
「青のシンフォニー」のような大きなプロジェクトについては、もっと長期的な計画が設計されているとのこと。

 

——ちなみに現在、宣伝チームは何人いらっしゃるんでしょう?

中津「宣伝のチームとしては、部長、課長、が各1人と課員が10人です」

——みなさんで広い沿線の宣伝をやられているんですか?

中村「伊勢や奈良などのエリアに分かれて担当がいたり、媒体等での仕事があります。今は近鉄ニュース担当です」

宣伝が手がけるパンフレットの数々。大阪、名古屋、奈良などエリアの広さが伺えます。

——なるほど。そんな中でおふたりが一番印象に残っている仕事というのは、なんでしょう?

中津「KINTETSU NEWS」を作っているときは、短い期間で形になり、良くも悪くも反応をもらえるということに喜びを感じていました。毎回(情報誌などを)出すたびに、間違いがないだろうか、とか、ご指摘を受けないだろうかという心配はあるものの、やはり、”良い“とも言って頂けて。その後、また次をすぐに作り始められるというのは、自分の性に合っているというのもありますが、楽しいところでした。

中村「私は去年、名阪のCMを作ったんですが、その仕事が一番印象深いです。わかりやすく、おもしろいCMの提案を受けた事から、話が繋がって実現することになりました。でも、それからは大変でしたね(笑)。急に決まった上に、時間もそれほどない。そんな中で制作することになったわけですから」

こちらが、そのとき提案されたCMの絵コンテ。ちなみに、タレントさんは笑い飯のふたりを起用。

 

中村「とにかくタイトで、タレントさんの手配も大変でしたが、なによりも撮影当日実際の車両を使用したんですが…」

——実際に走っている電車を使ったんですか?

中村「そうなんです。前後の車両は、お客さんが乗っているんですよ」

——笑 お客さん、驚かれていたんじゃないですか?

制作会社スタッフ「駅ついたらカーテン閉めて〜、なんて言いながら(笑)」

中村「そうそう(笑)」

制作会社スタッフ「ドタバタでしたね(笑)」

中村「でも、そんなバタバタの中でも現場との一体感があって、今までなかった経験だったので、非常に楽しかったです。もちろんお客様が近鉄利用していただくのが一番です」

取材当日は、一昨年のCMを機に始まった「あべのべあの気まま旅」の撮影でした。
訪れたのは、五重塔でも有名な興福寺。もちろん宣伝のおふたりも現場に同行です。

 

——なるほど。では、おふたりにとって宣伝の仕事というのはどういうものですか?

中村「そうですね。とにかくいろんな方とあったり話したりするので、そういう繋がりを持てることはとても楽しいです。そして、それが仕事にもなっていて、知らないことを知る機会もたくさんあります。そういう実際人と会ってのコミュニケーションもそうですし、例えば、媒体を作ったりする。その媒体を通してお客さんと繋がったりする。それもひとつの繋がりであり、コミュニケーションだと捉えると、いろんな人と繋がる、そんな仕事だと思います。それがまた新しいことを知ることになり、おもしろさになっていくなと思います」

中津「そうですね。本当にそう思います。自分が日ごろ触れている以外のメディアを見たり、自分の日常にはないようなことを提案してもらうことで、「こういうことが今新しくあるんだとか」宣伝とは違うことではありますが、新しい動きや流行など自分が知っている範囲外のことを知られるのは、とてもありがたいことだなと思います」

動画のチェックをする宣伝のおふたり。「宣伝の仕事は、個人の知識の広がりにもなっている」と中津さん。

 

——今後の目標などをきかせてください

中村「近鉄ニュース担当になったので、また気持ちを新たに沿線の良いところを再発見したり深掘りしたりして、お客様に発信していきたいです。また、自分自身も沿線の魅力を伝える事の大切さをモチベーションアップにつなげていきたいと思います」

中津「近鉄沿線に関心を持ってもらえて、実際に近鉄電車で出掛けてもらえるきっかけになる宣伝物を作っていきたいです。そのために、年齢や性別ごとの流行や好みの傾向をしらなければならないと思います。他社さんの展開も参考にしたり。。。勉強しないといけないことはたくさんありますね」

——いろいろと話を聞かせてもらって、好奇心旺盛なところも窺い知ることができましたし、なにより社内だけでなく制作会社の方とのチーム感が非常にいいなと思いました。本日はどうもありがとうございました

先日の取材時に撮影していたのが、こちら! ぜひご覧ください。

あべのべあの気まま旅
http://www.kintetsu.co.jp/abenobea_kimamatabi/

あべのべあの気まま旅 奈良・興福寺編

近畿日本鉄道HP
http://www.kintetsu.co.jp/kanko/

撮影:増田好郎

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