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みーちゃん寿し

  • 奈良県宇陀市
  • 近鉄電車

お寿司屋さんなのに中華そばが旨い!

近鉄大阪上本町駅から約50分、榛原駅は南口を降りてすぐの、駅前商店街にある「みーちゃん寿し」は、この地に店を構えて早70年の古株。寿司屋にして堂々と掲げる仕出し・会席の看板も地元での信頼を物語る。店先の水槽には活魚も泳ぎ、そのネタは「毎日、近鉄に乗って鶴橋市場まで行き、目利きして仕入れないと気が済まない」とは三代目、杉本定弘さんの弁。いぶし銀な二代目圭市さんと切り盛る板場風景も然ることながら、店の真摯な姿勢は、もう暖簾を潜る前から伝わってくるではないか。その真面目なお寿司屋さんで、どうして中華そばが人気メニューとなったのかという理由(わけ)は、この後明らかになる…。

「みーちゃん寿し」のメニューに中華そばがある、そのワケとルーツを究明!

「お寿司屋さんなのに中華そば?」という謎は、この店の前身、初代杉本実さんの愛称を店の名にした「みーちゃん食堂」にある。この辺りは600〜800m級の山並みに囲まれる大和高原。当時は冬場の積雪量も多く、寒い時期には、みんな体を温めて帰ってもらいたいという気遣いから、夫婦で試行錯誤しながら生み出したという中華そばだった。高度成長期になって、まだ贅沢品だったお寿司に興味を持った初代は、縁あって出会った寿し職人に触発され鞍替えを決意。がしかしこの中華そばだけは、常連の熱いラブコールから消えることなく残ったという逸品。はてさてそんな逸話を持つ中華そばのお味とは一体いかがなるものか、乞うご期待ものである!

体が温まるように、そして出汁が冷めないようにと、工夫された中華そば

鉢に乗った具材から、その味が想像できるだろうか。少しとろみががった出汁がまずは目に入る。そう、出汁の温度が下がりにくいようにと、一緒に煮込んだ豚ロースや野菜があんかけとなって盛り付けられているのだ。玉子にナルトよろしくかまぼこが彩りを添え、メンマともやしが食感に緩急を付ける。そこにカツオと昆布で取られた和出汁が上手く絡んでくる。鉢に箸を入れおもむろに麺を引っ張り上げると、確かに出汁が重い。そしてそいつをまずは一度すすってみれば、おーっと!おろし生姜の風味と辛みが体の中を走りぬけ、ジワジワそしてポカポカと温かくなってくるではないか。寿司屋にして寿司屋にあらず、いやラーメン通の心さえも離さないこれぞ「みーちゃん寿し」のコスパ優れる中華そば648円なのでありました。

旨みの秘訣!それは厨房に受け継がれた、女性陣ならではの「ええ仕事」だった

大繁盛の食堂時代、忙しい最中(さなか)に中華そばを作っていたのは、なんと女将さんだったと、二代目から初証言を得た。そしてその流れは、今もしっかり汲んでいる。中華そばの仕込みだけは、どんな忙しい時でも、女性陣が一魂注入で奮迅するのだ。厨房風景が客席からは遠く、よく見えないのが、いささか残念ではあるが、旨さの秘訣は女性ならではの「愛情入り」だった。

 
 

三代目に受け継がれた寿司の味も健在!

寿司のにぎりは親父の見よう見まねと、はにかみうそぶく三代目の定弘さん。お昼に来店した際は、中華そばとこのにぎり(並・9貫1,080円)をセットにしてぜひ頂きたい。わざわざ榛原駅まで足を運ぶ価値ありの中華そば、それはまさに「なのにグルメ」の代表格である。

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Data

みーちゃん寿し

みーちゃん寿し
交通
近鉄電車 近鉄榛原駅下車すぐ
住所
奈良県宇陀市榛原萩原2429-3
電話
0745-82-0165
営業時間
11:00〜22:00(LO)
※麺類は20:00(LO)
定休日
月曜(祝日は翌日)